マンションの耐震調査の必要性
東日本大震災以降、大小の余震が続いています。 2010年の「全国地震予測地図」(地震調査研究推進本部)によると、東海地震(M8,0クラス)87%、東南海地震(M8.1クラス)70%、南海地震(M8.4クラス)60%と、大規模な地震が今後30年間に高い確率で起こると予測しています。 お住いのマンションが地震に耐え切れることができるのか不安なのではないでしょうか。

1981年以降 に建てられたマンションでは、基本的に震度6~7程度で倒壊せず、震度5強程度の地震では損傷を生じないレベルの「新耐震基準」をクリアしているはずです。 まずはお住まいのマンションが建設された時期を確認することをおすすめします。 しかし、1981年以前に建てられた場合は、早急に耐震調査が必要になります。 強度が足りない場合には補強工事を行うなどの対策が必要です。 

1981年以降 以前に建てられたマンションすべてが耐震性が劣っているとは限りません。 公団住宅など、古くてもしっかり造ってあるものもあります。 逆に1981年以降に建てられたものでも、きちんと施工されていない、いわゆる欠陥マンションでは倒壊する可能性があることもあります。 
マンションの天井に亀裂が入っていませんか? 基礎の部分、梁、柱など、コンクリートの主要な躯体部分に亀裂が入っている場合、いわゆる欠陥マンションの可能性があります。 マンションにお住まいの方は、日頃から建物にヒビやその他異常がないかをチェックするようにした方がいいです。

建物だけでなく地盤にも注意が必要です。 住んでいる地域がもともと海や川などで沈下しやすかったり、造成した土地で特に盛土の上に建てられた場合は地震の影響を受けやすいです。

もし、耐震調査で欠陥がなくしっかりつくられたマンションだと分かっても、建築基準法の基準では震度6強で損傷する可能性があるということを認識しておくことが必要です。 
倒壊はしない前提なので命は助かるとしても、大きく揺れて家具が転倒してけがをしたり、建物が大きく壊れてそこに住めなくなる可能性はあるのではないでしょうか。 日頃からしっかり災害に対しての心構え、備えは必要です。 まずはマンションの耐震調査からおすすめします。